Logic Pro × 作曲テンプレ vol.3

J-POP
SONGCRAFT

Aメロ・Bメロ・サビの「起承転結」が全て。
コード進行さえ覚えれば、あとは感情を乗せるだけ。

中高大学生向け Logic Pro 思考停止OK J-POP
3ジャンル比較表
項目 J-POP ←今ここ LoFi アニソン
BPM120〜13080172
キーC majorF majorA minor
コード4和音・転調あり7thコード3和音
山場サビ重視なしサビ重視
難易度★★★★★★★
STEP 01 ― まず設定する
パラメータおすすめ値理由
BPM125J-POPの王道テンポ。速すぎず遅すぎない
キーC major(Cメジャー)一番シンプル。黒鍵をほぼ使わない
拍子4/4これ以外にしない
グリッド1/16(16分音符)細かいリズムを打ち込める
STEP 02 ― J-POPの黄金構成

この順番が「J-POPらしさ」の正体。サビを一番盛り上げることだけ意識する。

0:00
イントロ
サビのメロディーをちらっと見せる。聴く人を引き込む
8小節
0:14
Aメロ
静かに始まる。歌詞で世界観を作る
8小節 × 2 = 16小節
0:41
Bメロ
少し盛り上げる。サビへの「助走」
8小節
0:55
★ サビ(一番大事)
全力。ここが曲の「顔」。メロディーも音数も最大に
16小節
1:22
Aメロ2
歌詞を変えて繰り返す。少し音を足してもいい
16小節
1:49
Bメロ2
同じでOK
8小節
2:03
★ サビ2
コピペでOK。ここで一旦盛り上がる
16小節
2:30
大サビ(落ちサビ→転調)
ドラム抜いて静かに→半音上げて転調→全力で終わる。ここが一番エモい
8 + 16小節
3:10
アウトロ
サビを繰り返しながらフェードアウト
8小節
STEP 03 ― コード進行(J-POPの王道)
⭐ Aメロ ― 安心感のある定番進行
C Am F G
🎵 「カノン進行」の亜種。J-POPの7割はこれ系。まず覚えるべき進行
🎵 Bメロ ― テンションを高める
Am Em F G
最後のGでドラムを一瞬止める(タメを作る)とサビへの期待感が爆上がり
⭐⭐ サビ ― 感情が爆発する進行
F G Em Am
🎵 J-POPサビの超定番「F→G→Em→Am」。感動系・青春系全部これ
✨ 大サビ転調 ― 半音上げるだけで別世界
F# G# Fm A#m
大サビ直前にピッチを+1(半音)上げるだけ。Logic ProのTransposeで一発変換できる
🎵 転調した瞬間の「うわっ上がった!」感が感動を生む
STEP 04 ― Logic Proで使う音源
🥁 ドラム
Drummer
スタイル:「Pop」
自動生成でOK。
サビで「+」ボタンで盛り上げる
🎸 ベース
Bass Amp Designer
プリセット:
「Clean Bass」
コードのルート音を弾く
🎹 ピアノ
Steinway Grand Piano
プリセット:
「Concert Grand」
Aメロ・Bメロの主役
🎸 ギター
Guitar Amp Designer
プリセット:
「Clean Chorus」
サビで加えると一気にJ-POPっぽくなる
🎻 ストリングス
Studio Strings
プリセット:
「Ensemble Strings」
大サビで追加。泣ける
✨ シンセ
Retro Synth
プリセット:
「Bright Pad」
サビの裏で薄く鳴らす
STEP 05 ― J-POPっぽくするテクニック
🔇
サビ前の「タメ」
Bメロ最後の小節でドラムを止める
→ その小節だけDrummerをミュートする。サビの爆発感が2倍になる
📈
サビで音数を増やす
Aメロに比べてサビは楽器を2〜3個追加する
→ ギター・ストリングスはサビからONにする。Aメロはピアノとベースだけでいい
🎚
コンプレッサー
音を均一にして「プロっぽい」音圧にする
→ マスタートラックにAdaptive Limiterを挿す。プリセット「Pop Master」でOK
🌊
ボーカル風メロディー
メロディーを「歌う感じ」で作る
→ 音符と音符の間に少し隙間を開ける。繋げすぎるとリードシンセっぽくなる
⬆️
転調(最大の演出)
大サビ直前に半音上げるだけで感動度が跳ね上がる
→ 大サビ以降のリージョンを全選択 → Transposeで+1
🎶
対旋律(カウンターメロディー)
サビでメインメロと別の旋律を裏で鳴らす
→ ストリングスやシンセで、メインメロとは違う音程のシンプルなフレーズを追加
STEP 06 ― Logic Proでの作業順
1
プロジェクト作成
BPM 125・Cメジャーで開始
File → New Project → BPM 125に設定。これがJ-POPの「空気感」の基礎になる。
💡 Cメジャーは黒鍵が出てこないので初心者に最優しいキー
2
ドラム
DummerトラックでPopスタイルを選ぶ
Drummer → ジャンル「Pop」→ ドラマーを選ぶ。自動生成されたパターンをそのまま使う。サビのセクションでは「Fill」を増やして盛り上げる。
💡 手打ちより自動生成の方がリアルに聞こえることが多い
3
コード打ち込み
ピアノでAメロ・Bメロ・サビのコードを入力
STEP 03のコード進行をそれぞれのセクションに打ち込む。Aメロ・Bメロは弱く(Velocity 70)、サビは強く(Velocity 100)。
💡 まずAメロだけ作って、コピーしてBメロ・サビを作ると速い
4
ベース追加
コードのルート音を各小節の頭に置く
C→Am→F→G なら C→A→F→G の音を1音ずつ。J-POPのベースは動きすぎないのが正解。
💡 サビだけ少し動かす(16分音符を混ぜる)と躍動感が出る
5
メロディー作成
Cメジャースケールの音だけでメロディーを作る
使える音:C D E F G A B。サビは高音(G〜C)を中心に、Aメロは低め(C〜G)を中心にすると自然にメリハリが出る。
💡 「歌えるかどうか」が判断基準。歌えないメロは聴きにくい
6
サビを豪華にする
ギター・ストリングス・シンセをサビだけONにする
新しいトラックを追加してサビの小節にだけリージョンを作る。音量はそれぞれ−6〜−8dBで、メロディーの邪魔をしないように。
💡 楽器が増えた瞬間「うわっサビだ!」ってなるのがJ-POPの快感
7
大サビ転調
大サビ以降を全選択して半音上げる
大サビのリージョンを全て選択 → キーボードのoption+上矢印 または Transpose +1。ストリングスも追加して最大の盛り上がりを作る。
💡 転調後は音域が全体的に上がるのでベースの音が変わることに注意
8
ミックス
音量バランスを整えてマスタリング
ドラム:0dB / ベース:−3dB / ピアノ:−6dB / ギター:−6dB / メロディー:−3dB / ストリングス:−8dB。マスタートラックにAdaptive Limiterを挿す。
💡 メロディーが埋もれたらコンプを弱くするか、他の音量を下げる
CHEAT SHEET ― Cメジャースケール音一覧
C
ホーム・安定
D
動き出す
E
明るい
F
ファ
感情が動く
G
盛り上がる
A
切ない・青春
B
緊張・期待
STEP 07 ― 完成チェックリスト
BPMを125に設定した
キーをCメジャーにした
イントロ〜アウトロまで構成を作った
DummerでPopドラムを作った
Aメロ・Bメロ・サビのコードを打ち込んだ
ベースを入れた
メロディーを作った(Cメジャースケール内)
サビにギター・ストリングスを追加した
Bメロ最後でドラムをミュートした(タメ)
大サビで半音転調した
マスタートラックにAdaptive Limiterを挿した
通して聴いて「J-POPっぽい!」を確認した
書き出し(File → Bounce)した